藤木琉成 慈恵祭医学科実行委員長
吉川 穣司 医学科学生委員長
本日は慈恵祭にお越しくださいまして誠にありがとうございます。今年度の慈恵祭に向けて、慈恵祭実行委員会を中心に、学生一同力を合わせて準備をしてまいりました。
今年度の慈恵祭も現地での開催に加え、現地にお越しになれない方に向けて、受験相談など一部をオンラインでもお楽しみいただけるようになっております。医学科主催の新橋祭、看護学科主催のファブール祭、どちらも学生たちが創意工夫を凝らしたイベントとなっております。ご来場いただきました皆様には必ずやお楽しみいただけることと存じます。
さて、今年度のテーマは「彩」です。長かったコロナ禍もようやく落ち着きが見えて、明るく彩りにあふれた世の中が取り戻されつつあります。今年度の慈恵祭は、まさにそのような中での開催となります。また、本学は学生の自主性を重んじる自由な校風で、十人十色な学生たちが日々、個性を存分に発揮しております。種々の色をとりあわせて飾るといった意味を持つ「彩(いろど)る」という言葉、「彩」という感じは慈恵祭にとどまらず、本学を表すのにふさわしいといえるでしょう。
例年、慈恵祭には多くの受験生が参加してくださいます。本日お越しくださった皆様の中にも、本学の受験を考えておられる方やそのご家族の方も多くいらっしゃるかと存じます。普段は大学について知る機会が少なく、どのような大学かイメージをつかみきれずにいらっしゃるかもしれません。今回の慈恵祭が本学の魅力を少しでも感じていただく機会となりますことを祈っております。本学は自由な校風で、学生の自主性が尊重されております。のびのびとした生活の中で、学生たちは自分の熱中できることや目標を見つけ、それに向けて日々全力を尽くしております。そのため、実際に学生一人一人に目を向けると、自由でありながら勤勉で、共通した「慈恵らしさ」を感じることが出来るのではないかと存じます。本学への入学を考えていらっしゃる皆様には、今回の慈恵祭でその「慈恵らしさ」をぜひ感じていただきたく存じます。
最後になりましたが、慈恵祭を開催するにあたり、先生方や大学関係者の皆様、ご父兄の皆様の多大なるお力添えをいただきました。医学科学生委員会を代表いたしまして、この場をお借りして心より御礼申し上げます。慈恵祭にお越しくださったすべての方にとりまして、楽しく、有意義な時間となりますことを願っております。
松藤 千弥 東京慈恵会医科大学学長
「様々なイベントが白紙化し、白いマスクの着用が当たり前になっていたコロナ禍からの復興を、白いキャンバスに色付けていく過程に例えました。」これが今回の新橋祭のテーマを「彩」とした理由だそうです。ドキッとしました。長引く感染症が、学生生活を楽しみにしていた若者の心象から色を奪うほど影を落としていたのかと。しかし、トンネルの出口に光が見え始めた今、若者は自らの筆で再び色をつけようと立ち上がりました。
白黒だけのところに色がついて鮮やかになっていくのを「彩度が上がる」といいます。その方向は色相によって無数にあります。それが集まると、珊瑚礁の魚、熱帯雨林の鳥、高山植物のお花畑のような色とりどりの世界が生まれます。ご来場の皆さまには、学生たちが智恵を出し合って創った様々な催しを楽しんでいただけますように、そして彩を取り戻していく学園と社会が、多様であり、それを大切にするところでありますように。
金城 雄樹 医学科学生部長
今年の慈恵祭(新橋祭)は一部オンラインのメリットを活かしつつ、基本的に現地開催になることを大変嬉しく思います。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により現地での公演や発表自体を断念したクラブがありましたが、今年はコロナ前のように多くの公園が予定されています。大村和弘先生のご講演も含め、特色ある数々の企画があり、大変楽しみです。
しかし、今年は真夏でも新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスやその他の呼吸器感染症が多い状況が続いていましたので、引き続き感染対策が重要です。参加される皆様のご理解とご協力をいただきながら、学生の皆さんが力を合わせて、安心して楽しむことができる文化祭にしていただきたいと思います。
今年のテーマは「彩」で、慈恵医大の1年を彩る行事にしたいという学生の皆さんの強い思いが伝わります。慈恵祭(新橋祭)の開催に向けて時間をかけて準備をしてきた実行委員はじめ、関係者の皆さんの熱心な取り組みが実を結び、素晴らしい文化祭になることを祈念いたします。最後に、保護者会、同窓会および大学の温かいご支援に感謝を申し上げます。